古文を勉強する意味
いつも家庭教師 学参のブログをご覧いただきありがとうございます。
川越市担当の松木です。
高校生からよくこんな台詞を聞きます。
「古文を勉強する意味がわからない!」
私自身も高校生の時はそうでした。
古文を勉強する時には、...
単語を覚えて、文法を知って、文章ではどの役割か?まで考えなければいけません。
場合によっては、当時の文化を知らなければ理解できないこともあります。
そこに勉強する意味がわからない!ときたら、やる気は出てきませんよね。
先日、平成28年度末に実施された「国語に関する世論調査」の結果が発表されました。
日本人の国語に関する意識や理解の状態を調査するものです。
コミュニケーションに関する調査・言葉の使い方に関する調査がされています。
その中の項目の1つがこちらです。
「この映画は、あまりぞっとしないものだった」
この言葉を聞いて、この台詞の主は、どういう映画を期待していたと考えますか?
実際の調査では選択肢がありますが、自由に考えてみてください。
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「ぞっと」という言葉から考えて、
"ホラー映画を期待していた"と考える人が多いのではないでしょうか?
今回の調査では、「ぞっとしない」の意味を問われています。
半分以上の方がその意味を「恐ろしくない」と解釈しているようです。
本来の意味は、「面白くない」
最初の質問の答えの正解をあげるとしたら、"面白い映画を期待していた"となりますでしょうか。
言葉は、人間が使っていて、その使い方が変われば言葉の意味も後を追うように変わっていくわけです。
先ほどの「ぞっとしない」を本来の意味とは別の「恐ろしくない」という意味で使っている人を年代別の割合を見ると、
50代でこそ半数程度の52.9%ですが、
それより下の世代では、70%を超えています。
将来的には、「ぞっとしない」の意味が変わってしまうかもしれません。
古文単語は、3つに分けられます。
①古文にしか出てこない言葉
②現代にもあるが意味が違う言葉
③現代でも同じ意味の言葉
言葉の意味が変わるのは今も昔も同じです。
ただ今は、インターネットの発達によって言葉の変化は速くなっています。
現代の調査結果で年代によって、意味の捉え方が違うのはその証拠ではないでしょうか?
こういった言葉の意味の変化が早い時代に、
日本語を文化と捉え、次の世代につなげていくためにも、
古文を学んで本来の言葉の使い方を学ぶことが大切だと感じます。
インターネットに親しい今の若い世代こそ、古文を学ぶ意義があるのではないでしょうか。