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模試の活用とメリット

これから、中学生も高校生も模試を受験する機会が増えてくる時期です。

今回は模試の活用とメリットについてお話します。

まず受験において、認識しておかなければならないことは、相対評価であるということです。受験者との比較ですべて決まるので、個人的にこれだけ頑張りましたとか努力しましたは関係ありません、また1日の試験ですべてが決まるということです。体調まで合否に加味はしてくれません。

そう考えると、面接のない入試は非常に人間味がなく厳しいものです。自分の実力より例年の合格基準が低い高校を選べば多少安心ですが、成績のいい子はランクを下げれずに苦しい受験となります、少しでもレベルの高い所、もしくは通いやすいところを選択していけば、受験校は限られます。学校の内心点が同じぐらいの生徒同士での、受験になるので、勉強に対する温度も同じぐらいの子たちが、入試で競うわけなので、自分のレベルに応じた高校を選んでいれば、合格率は五分五分で入試でいかに点を取るかになります。

受験が近づくにつれ、生徒の不安も高まると思います。油断はして欲しくないですが、競争相手は自分と同じぐらいの相手達ということを伝えてあげる必要があります。

模試を受験して自分の志望校の受験者が今の時期、どれくらい頑張っているかを想像する力も必要です。

これから中学3年生の進路が確定していきます、毎年、様々な進路選択があり、生徒の希望、学校の輪切り進路指導、親の希望と様々な価値観のもとそれぞれ進路決定していきます。仙台市の場合は公立高校の平均受験倍率が1.3倍は出ますので、3人に一人ぐらいの割合で公立高校に入学できません、市内以外では少子化もあり定員割れをしている高校がたくさんあり、レベルもかなり低いので、入れる高校はたくさんあるのですが、通える範囲でとなると、仙台市内の中学生はすべりどめの私立を選択するケースがほとんどです。

仙台市内は私立高校に生徒が流れる仕組みになっているのは明白です。その中、私立を選択せずに、定時制や通信制を選択する生徒もいます。しかしまだ、先入観が強いようで、抵抗がある方々も多いみたいです。

高卒資格の取り方は色々あり、選択肢も多いのですが、今だ画一的な輪切りの進路決定が標準化しているのが現状です。トップ高校の受験で不合格となり母子ともに落ち込んでしまうケースもあり、あまりにもこだわりすぎた受験だと、立ち直るのも大変です。大人は中学生に進路の選択肢が色々とあること、受験と高校で将来はまだまだ決まらないことをしっかりと伝えてあげる必要があります。一生懸命に勉強し限界の力を出し切って不合格のお子様には、しっかりとしたサポートと情報提供(進路指導)が必要となります。

以上のことを踏まえた上でこれから受験受し模試の結果をしっかりと捉え、受験に向けた復習につなげていく必要があります。

では模試のテスト後の分析についてですが、具体的にどうするか?

まず、テストが返却されたら教科ごとに分析しましょう。

そして、単元項目ごとに見直します。

例えば、数学は計算はできたけど、図形を落としてしまっている。

であるとか、

英語に関しては、長文ができていないのか、それともスペルミスなのか・・・

点数を見て、良かった!悪かった!

ではなく、単元項目ごとに一歩踏み込んで、

文科省指定の単元項目のどこが得意でどこが苦手か

自分で知ることが勉強のやり方と方向性、そして実力向上につながります!

次回テストで、どのようにすればミスを防げるかと細かく掘り下げることが大切です。

真剣に取り組んだテストは最高の教材になりますので必ず解答を見ての復習を徹底しましょう!!

生徒自身が、弱点を踏まえた各教科の単元項目ごとでのピンポイントの絞込み学習ができるのが、模試を活用した勉強の一番のメリットとなります。