途中式の書き方
神奈川県にお住まいの皆様、こんにちは。
家庭教師「学参」のブログをご覧頂き、ありがとうございます。
さて、今日のタイトルは、「途中式の書き方」です。
数学の途中式が大切!ということは、よく言われますね。
そして、それがなぜ大切か、ということもよく言われます。
ただ、それでもなお、自分なりの「きれいなノート」にこだわって、途中式を書かない、なんて方もいますね。
「きれいなノート」の例として、「答えしか書いていない」「横に書いた筆算等は全部消す」といったものがあります。
そして、「途中式を書かない」「途中式に使う行を制限する」といったものもあります。
たしかに、ノートはきれいに越したことはありません。
今回は、上に挙げたような例がなぜよくないのかについてまとめたいと思います。
上に挙げた例には共通点があります。
端的に言うと、「頭の中で考えたことが書いていない」ということです。
勉強において大切なのは、思考のプロセスです。
どんな風に考えたのか、どこで間違えたのか、そこが見えないと、改善の余地がなくなってしまいます。
だから、途中式は細かく書いて、残して欲しい。
だから、横に書いた筆算も、残して欲しい。
今まで見てきた生徒さんを思い返してみると、成績が伸びる子ほど、こういった「思考のプロセス」がノートに残っています。
頭の中でだけ考えていると、間違えた問題をもう一度1からやる羽目になり、結果的にロスしてしまいます。
そして、もう一つポイントがあります。
それは「余白」の多さです。
「思考のプロセス」を書き込めば書き込むほど、当然ノートに書く量は増えますね。
では、その上できれいなノートとそうではないノートの差はどこでつくのかといえば、「余白」なのです。
先ほど言ったとおり、「答えしか書かない」や「途中式に使う行を制限している」というパターンの方がそのまま途中式を書くと、今まで使っていたスペースの中で「思考のプロセス」を書こうとするので、結果としてノートの余白が少なくなります。
いわゆる「見づらい」ノートになってしまい、結局何を書いたか分からない→何を考えてたのか分からない、という結果になってしまうのです。
ノートには個性が出ますが、その個性をよりよくするために、上の点に注意しながら、きれいなノートを作ってくださいね。