算数と数学
石川県のみなさん、こんにちは。
いつも学参ブログをご覧いただきありがとうございます。
中学校に入ると
今まで「算数」だったのが「数学」と名前を変えます。
やっていることはそっくりですね。
「負の数」や「文字式」が出てくるので、
「算数の応用が数学」
なんて説明している方もいらっしゃるのでは?
指導要領によると、算数と数学の違いはその目的です。
大雑把に言うと算数の目的は
「実生活に必要な知識、技能を身につける。」
という事です。
「A、B2つのプリンターがあります。
Aのプリンターは1時間に90枚、
Bのプリンターは12分で20枚印刷できます。
A、Bどちらのプリンターが早く印刷できますか?」
こんな感じで日常生活と
リンクさせた問題が多いですね。
一方数学は、
「数学という学問を通して理論的な考え方を身につける。」
ことを目的としています。
「こんなん、何の役に立つん?」
って言いたくなるのも当然ですね。
「何の役に立つのか」を考えさせるのも目的のひとつなんです。
、
具体的な例で言うと「あまり」です。
「あまり」は算数にはあるのですが、
数学にはありません。
例えば
「8÷3」も「10÷4」も「2あまり2」ですよね。
8本のジュースを3人で分けても、
10本のジュースを4人で分けても、
一人2本ずつもらえて、2本余ります。
でも数学的な考え方だと、
8÷3=2.6666666...
10÷4=2.5
答えが違いますよね。
実生活では「一人2.6666...本ずつね。」
なーんてあまり意味がありません。
「一人2本ずつね。」のほうが使いやすいんです。
中学校に入って数学が難しく感じるのは
今までの様なイメージ出来る問題が減るからなんです。
だからこそ、1年生の1学期の数学は本当に大切!!