料理も勉強も、守破離が大事
最近いろいろあって、自分が夕食を作る機会が増えました、家庭教師学参の専属講師Sでございます。
至高とか究極には遠く及びませんが、使いたい食材が決まればメニューやレシピをスマホさんで調べながら作れてしまうので、いやはや便利な世の中になったなー。
と考えつつ、ふと思い出したのが結婚直後に聞いた某ラジオ番組での「リスナー投稿のお悩み相談コーナー」でございます。
相談内容はざっくり言うと『自分が、がんばってレシピ本どおりに料理を作っているのに、旦那は一度も味をほめてくれない』というもの。
それを聞いていたうちの嫁(元料理人)からのアドバイスがこちら↓
『そのレシピ本を書いたヤツの好みの味付けが旦那の口に合ってないんだよ。
レシピ本通り作れば誰にでも旨いわけじゃない。
旦那が外食のとき頼むメニュー傾向や箸の進み方見て、どんな味付けが好みか考えて、最後に調整するんだよ。
レシピどおりに作ってる=がんばってるという発想がいただけない』
(注:レストランの雇われ料理人だと、決められたレシピどおりに作るが仕事だけどね。という補足もしていました。)
さて、同じようなことは勉強でも言えるよなーと思うのです。
たとえば、最近の子どもは解説中に「で、公式は?」「解き方を覚えとけばいいのね?」みたいな事をよく口走ります。
そりゃ基本問題や、条件などにへんなものがないならね。
でも、入試本番はそんな問題ばっかりじゃないわけで。
類似点や相違点があったときにいかに調整するか?という能力を求められるのですよ。
日本古来の師弟関係のあり方とされる守破離のようにね。
つまり、
最初は、型(性質や対処法)をしっかり覚えてそれを守る。
次に、身につけた型を改良して、今までの殻を破る。
最後に、今までの型を離れて身につけたものを活用できる。
模範解答どおりじゃないけど解き方これで大丈夫?という質問を持ってくるのはよいことです。
適当に数字いじってたら偶然あたった、ということもしばしばありますので。
でも、理屈も合ってる・正しいことをやっているのに、解き方が塾の先生と違うから×!
とかは絶対にやっちゃだめですよ。