こういうのを【手前味噌】って言う、・・・というお話。
唐突ですが、みなさんは「シン・ゴジラ」見ましたか?
ボクは見てません。なんせ、夏休み公開の映画を見に行く暇のない職種ですので...。
ちなみに最近見た映画は「ズートピア」です。チョイス理由は「嫁が、主人公のウサギさん(CV.上戸彩)の相方だったキツネさんの『中の人』のファンだから」という、家庭教師「学参」の専属講師Sでございます。
さて、冒頭の「シン・ゴジラ」ですが、総監督が「新世紀エヴァンゲリオン」(嫁が箱根在住時、初号機に社員寮を踏み潰されました。)の庵野秀明氏だったり、
ゴジラのモーションキャプチャーを狂言師の野村萬斎氏がやっていたり、ゴジラの第2形態(通称「蒲田くん」)がカワイイと(一部で?)評判になり上陸コースを辿る聖地巡礼が流行りだしたりと、くすぐられる要素は盛りだくさんで気にはなっていたのですが、先日こんなコラムを見つけてしまいました。
◆引用開始◆
この夏、大人も引き込まれた娯楽映画といえば、「シン・ゴジラ」だ。東日本大震災を思い出させるシーンが、国の危機管理という面でリアリティがあるからだろう▲防衛庁長官や防衛相を歴任した石破茂氏も、専門家の目で映画を見た一人だ。都内の講演で「自衛隊の出動シーンがあるが、防衛出動はありえない。災害派遣要請に基づく害獣駆除だ」との解釈を示した▲(以下略)
◆引用終了◆
(四国新聞 一日一言 冒頭部より 2016.09.06)
ちなみにこの先、石破氏が同じ講演で語ったとされるジビエ(狩猟で得た肉の料理)の話を経由して、「ゴジラをジビエにして食う続編」を筆者が希望して終わる、という超展開を見せています。
ひょってしてエヴァの「初号機が使徒を食っちゃうシーン」を意識しての文章なのか?(←と、公開ボタンを押す寸前に気付いて加筆)
ここで私が約2年前(2014年10月)に学参メールマガジン(先月サービスを終了)に寄稿した、「ヒネクレ時事問題」を見てみましょう。↓写真です↓
これってズバリ的中って言っていいですか!?(Sは赤味噌をこね始めた!)入試問題じゃないけどいいよね!?(不安になり白味噌を混ぜ始めた!)だって!こういうのって!自分から言わないと!誰も取り上げてくんないじゃん!?(さらにミックス味噌を混ぜ始めた!)
...取り乱しました。
こういったサブカルチャー関係の評論というのは、案外入試でもバカにできないモノのようでして。
シン・ゴジラは公開中&自分で見てないので脇に置きますが、
『(無印の)ゴジラは核兵器の屈折したメタファー(暗喩)』や、『ウルトラマンは、サンフランシスコ体制を比喩している』という評論文が実際に早稲田大学で出題歴があるそうです。(正直、この辺はとあるテレビの受け売りです!)
また、昨年度(平成28年度)のセンター試験(本試・現代文)においても、なかなかにサブカル色の強い文章が引用されておりました。
(興味のある方は大学入試センターHPへ。http://www.dnc.ac.jp/data/shiken_jouhou/h28/jisshikekka/H28honshi_mondai.html)
と、まぁ仕事上、説教臭いことを書き並べておりますが、正直『初めて見るときは面白ければいいじゃん』と思っています。
思い出して『あの部分はこの状態を比喩してんだな』とか、他人の評論をみて『なるほど!こんな見方もあるんか!』という楽しみ方をしておりますが、
買っておかないと宝くじは当たらない理論で【ズートピアは、昨今の人種や宗教に基づく排外主義の台頭を暗に批判している】とだけつぶやいておきます。
はてさて、今回の記事はズバリ的中が打てますかどうか...。