医学部定員削減と今後の受験の展望
こんにちは、学参の名古屋地区担当の佐藤です。受験生の皆さん、日頃の学習は順調に進んでますでしょうか?
今回は医学部受験のトピックで記事を作成してみました。
◆医学部の定員削減の政府決定
先月の新聞紙上で、医学部の定員を2020年から削減する方向で政府が検討段階に入ったとの記事が出ていました。1973年には「1県1医大構想」を閣議決定して医学部の数も急増しました。但し、1976年に琉球大に医学部が設立されて以降、我が国では医学部の新設がありません。
医師の総数が12年時点で30万人と、10年前に比べ4万人増えました。27年度までは、定員が増えた医学部生が現場に出るため、医師数の増加ペースに拍車がかかりそうです。
一方で、医療サービスを受ける65歳以上の人口は42年前をピークに急速に減ります。それを見越して医師の過剰感が強まり、今回の政府の方針決定に至りました。
ただし、ここ数年、地方の医学部で「地域枠」を広げる潮流が続いています。この潮流に乗って「地域枠」は引き続き、拡充していく方向で今回の政府でも確認がとれたとのことです。
◆今後の医療現場での問題点
他にも医療現場では都市部での医師の余剰、都市周辺部での医師の不足、診療科(産婦人科、救命救急、小児科医師の不足)による医師の偏在、医療の現場ではこうした大きな問題を抱えています。
そのような問題どのように関わっていくかという自分なりの見解を持って医学部に挑戦していただきたいです。
特に今後、少子高齢化が進み、国内産業の空洞化が避けられない今日、景気による影響を受けない医療系職業は今後も間違いなく人気が続きます。
そこで、医学部志望の生徒が集中する中高一貫校は、そのような観点からも注目され続けるでしょう。